はじめに

前回に引き続き、「ゼロからわかる中学受験 7か条」の最後、7つ目をご紹介する。ごくわずかな時間でご理解いただけるようにしてあるので、ぜひご覧いただきたい。

■第7ヶ条　些細なことでも子どもを褒める

最後の第7か条は「褒める」ことの重要性についてだ。

これも、子どもが長くて大変な勉強を楽しめるようになるために大切なことだ。

小さいことでも見逃さず、とにかく成長を褒めてあげてほしい。一つ一つの小さな成長を積み重ね、喜びにつなげていけば親子ともに受験を乗り切りやすくなる。

勉強は塾で散々やるだろう。友達同士でも競い合いながら勉強するだろう。だったら親としては「なんで勉強しないの？」ではなく、子どもを褒めてあげてほしい。それができる親の力は非常に大きい。

言い方を選ばなければ、「褒める」というのは便利なアクションである。「よくできるようになったね」「字が綺麗になったね」、それだけでいい。普段あいさつをしない子どもがちょっとあいさつをしたら「いつもあいさつして偉いよね」と褒める。案外それだけで、次の日以降もあいさつができるようになっているものだ。

ただ、褒め続けるのは簡単ではない。親としては、「もっと勉強できるはず」「スケジュール通りにできてないから心配で褒めるどころではない」「成績が上がらなくて不安」など、悩みのタネは付きないだろう。

一度褒めるのが習慣化してしまえば大したことはないのだが、始めは「褒める」だけでも大変だ。保護者としても、自分自身を褒めるつもりで、子どもを褒め続けてあげてほしい。

子どもにとって一番嬉しいのは、いつもそばにいてくれる親に褒めてもらうこと。それだけで勉強へのモチベーションが全然変わってくる。それができれば、学力アップも目の前だ。

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【著者プロフィール】

西田 浩史（にしだ・ひろふみ）
ルートマップマガジン社 取締役/
『ルートマップマガジン』雑誌編集局 編集長、上席コンサルタント

追手門学院大学客員教授、教育ジャーナリスト、『大学ジャーナル』編集部 編集委員、アロー教育総合研究所 客員研究員。2016年 ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者（学校・教育産業担当）、他学習塾業界誌の私塾界『月刊私塾界』、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員を経て20年から現職。『現代ビジネス』『週刊朝日』『サンデー毎日』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済臨時増刊』『週刊ダイヤモンド』など教育関連記事の寄稿、コメント多数。全国4,000塾、予備校（関係者20,000人）の取材達成（2022年11月現在）。
著者に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』（すべて週刊ダイヤモンド 特集BOOKS ダイヤモンド社）など。放送大学大学院文化科学研究科修士課程在籍中

【専門分野】
学習塾、予備校業界/幼、小、中、高、大、大学院入試/広報関連/社会人教育/大学3年次編入学、学士編入学試験/通信制高校、大学/各種資格試験

主に以下のような相談にのっています。