はじめに

前回に引き続き、「ゼロからわかる中学受験 7か条」の5つ目をご紹介する。ごくわずかな時間でご理解いただけるようにしてあるので、ぜひご覧いただきたい。

■第５ヶ条　ご褒美の必要性

5つ目はご褒美について。実は、トップ校に合格させた親の大多数が、勉強を頑張ったことに対するご褒美をなんらかの形でつけている。

ご褒美は、たとえば海やテーマパークに行くなどがわかりやすい。お子さんのやりたいことに合わせてご褒美を用意しよう。そうすれば、次のテストの目標点数を90点以上にしたり、スケジュールどおりに頑張って勉強する、など子どものモチベーションも上げられる。

受験は、親にとってはもちろん、当事者である子どもにとって長い、長い戦いだ。子どもだから当然遊びたい気持は山々で、黙々と勉強だけを継続するのは辛くて当然。それに、子どもにとっての2〜3年は大人よりも遥かに体感速度が長いものだ。そんな、子供にとって永遠とも言える数年間を毎日毎日勉強に捧げなくてはならない、となると、嫌になって投げ出したく成るのも当たり前だろう。

投げ出される前に、適度なご褒美で緩急をつけながら勉強を継続していくことが、結果として集中力の上昇や成績アップにつながる。効果的なご褒美は、家庭によっても千差万別。取材をしているといつも保護者さんの想像力に驚かされている。ぜひ、お子さんにあったご褒美を考えてほしい。

次回：　第6ヶ条 子どもの興味・感心を深堀りする

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【著者プロフィール】

西田 浩史（にしだ・ひろふみ）
ルートマップマガジン社 取締役/
『ルートマップマガジン』雑誌編集局 編集長、上席コンサルタント

追手門学院大学客員教授、教育ジャーナリスト、『大学ジャーナル』編集部 編集委員、アロー教育総合研究所 客員研究員。2016年 ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者（学校・教育産業担当）、他学習塾業界誌の私塾界『月刊私塾界』、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員を経て20年から現職。『現代ビジネス』『週刊朝日』『サンデー毎日』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済臨時増刊』『週刊ダイヤモンド』など教育関連記事の寄稿、コメント多数。全国4,000塾、予備校（関係者20,000人）の取材達成（2022年11月現在）。
著者に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』（すべて週刊ダイヤモンド 特集BOOKS ダイヤモンド社）など。放送大学大学院文化科学研究科修士課程在籍中

【専門分野】
学習塾、予備校業界/幼、小、中、高、大、大学院入試/広報関連/社会人教育/大学3年次編入学、学士編入学試験/通信制高校、大学/各種資格試験

主に以下のような相談にのっています。