はじめに
前回に引き続き、「ゼロからわかる中学受験 7か条」の2つ目をご紹介する。ごくわずかな時間でご理解いただけるようにしてあるので、ぜひご覧いただきたい。
■第2ヶ条 「できる親」は志望校の決定が早い
7か条の2つ目は、「志望校は早く決定すべし」である。
中学受験をする家庭では早くて小3〜4年生から準備を始めるが、“できる親”はこの時点ではっきりと明確に志望校を決めている。併願校・滑り止めまできっかりと、だ。さらに上を行く親は、大学・学部まで決めている。
例えば、弁護士を目指すための学校選びは下記のようになる。
【例】
・中高の第一志望は武蔵中
・中高の併願は巣鴨中学、早稲田中
・大学の第一志望は京都大法学部
・大学の併願は早稲田大法学部、中央大法学部
(中高大とも併願は意識するだけでOK。後から変えても良い)
上記のように、できるだけ具体的な計画をなるべく早めに段取りしてそれを可視化するのがポイントだ。
これまで取材をしてきてわかったことだが、中学受験は大学受験以上にクセが強く、学校によって大きく出題傾向が異なる。できるだけ早めに志望校を決めれば、それに合わせた受験対策の計画をたてやすいというメリットがあるのだ。
また最近では少なくなってきたが、早慶、青学、立教のような大学附属の中学高校だけを受験するというのもひとつの方法だろう。試験傾向が比較的近いため、併願を含めてコスパの良い対策ができるという側面もある。
したがって、早めに志望校の試験傾向と分類を塾の先生に尋ねておくといいだろう。「志望校を絞りに絞っておけば、より合格の可能性を高めることができる」と話す保護者は多い。
次回: 第3ヶ条 子どもに合わせた塾選び
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【著者プロフィール】
西田 浩史(にしだ・ひろふみ)
ルートマップマガジン社 取締役/
『ルートマップマガジン』雑誌編集局 編集長、上席コンサルタント
追手門学院大学客員教授、教育ジャーナリスト、『大学ジャーナル』編集部 編集委員、アロー教育総合研究所 客員研究員。2016年 ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者(学校・教育産業担当)、他学習塾業界誌の私塾界『月刊私塾界』、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員を経て20年から現職。『現代ビジネス』『週刊朝日』『サンデー毎日』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済臨時増刊』『週刊ダイヤモンド』など教育関連記事の寄稿、コメント多数。全国4,000塾、予備校(関係者20,000人)の取材達成(2022年11月現在)。
著者に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』(すべて週刊ダイヤモンド 特集BOOKS ダイヤモンド社)など。放送大学大学院文化科学研究科修士課程在籍中
【専門分野】
学習塾、予備校業界/幼、小、中、高、大、大学院入試/広報関連/社会人教育/大学3年次編入学、学士編入学試験/通信制高校、大学/各種資格試験
主に以下のような相談にのっています。
● 塾、学校選びがわからない 公立小 → 開成中進学 → 現在は大学受験相談 ● 受験のストレスで子どもや旦那に強く当たってしまう。申し訳ない気持ちでさらにストレスがたまる 私立小(早稲田アカデミー通塾) → フェリス女学院中志望 ● 他人と比べる癖を治したい ● 学校、塾を子どもは辞めたいといい出した ● サピックスが宿題多い → 個別指導塾へ ● ひとまず何をしたら良いかわからない。不安を和らげたい ● 塾に通っているが、今のままで良いのか ● 毎日、モチベーションに自身を管理して欲しい ● 不登校になった子どもをどうするか ● 母親自身の悩み(自分も勉強して大学に行きたい) → 早稲田大学、上智大学を子どもと勉強しながら目指す ● 夫婦関係 前のように穏やかな雰囲気にもどしたい。信頼関係がなくなった ● 転職したい 公務員→民間企業に ● 自身の価値について(母親) → 生まれてから現在までの履歴書を西田と一緒に作成中。改めて自身ではわからない価値をそこから深掘り ● 40代主婦から公認会計士になりたい。勉強を毎日見て欲しい →勉強したノート、進み具合をチェック ● 50代主婦から大学教授になりたい → 大学院さがし。家事、子どもの面倒を見つつ通える大学院さがし。その後もどうするか考える ● 話しだけ聞いて欲しい(母親) 最近感動したこと、辛かったこと、悲しかったこと |