はじめに

前回に引き続き、「ゼロからわかる中学受験 7か条」の4つ目をご紹介する。ごくわずかな時間でご理解いただけるようにしてあるので、ぜひご覧いただきたい。

■第4ヶ条 受験に落ちたときのことを考えておく

第4ヶ条は、万が一志望校に落ちたときのことを考えておくことだ。実は、これ考えていない家庭は意外と多い。

落ちた場合に中学高校の6年間でどうリカバーするか。このイメージを持っているのと持っていないので、実は、保護者のストレスも大きく変わってくる。

私も、いろいろな家庭から相談をいただくが、中でも最も多いのが受験失敗のパターンだ。我が子の中学受験に大きな期待を寄せているご家庭で、子供が受験に失敗してしまった場合。実は、親御さんがストレスのあまり、その後の高校・大学受験に関心を持てなくなったり、忌避したりてしまうケースも多い。

そうすると、お子さん自身も受験失敗から立ち直れず、最悪の場合は自尊心を育めない暗い青春時代を過ごすことになる。私はそうした悲しいケースも今までたくさん取材してきた。

ぜひお伝えしておきたいのが、「中学受験はあくまでも通過点」だということ。受験に失敗しても、その後のリカバリープランはいくらでも立てられる。むしろ、子供のタイプによっては、中学・高校に入ってから大きな能力を開花させるケースだって多い。

まずは保護者の皆様から、「中学受験に失敗しても大丈夫」という自信をぜひ持っていただきたい。

模試の合格判定で第一志望に届きそう。成績も良い。そういう状況だったとしても、落ちたときのことはしっかり考えておこう。
その後のリカバリープランを具体的にイメージしておくと気が楽になるし、親子ともに無駄なストレスを抱えずに済む。

そして、万が一落ちた場合は、「落ちても大丈夫だよ」という子どもへのやさしい言葉がけだ。「落ちても大丈夫だから、次は大学受験を頑張ろうね」など、家庭の事情に応じて声をかけておこう。

そして、滑り止め校に進学した子どもが、どうしたらやる気を損なわずに勉強をつづけられるか、意気消沈した子どものやる気を後押しするにはどうしたらいいのかなどを、夫婦間でだけでも話し合っておいてほしい。

次回: 第5ヶ条 ご褒美の必要性

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【著者プロフィール】
西田 浩史(にしだ・ひろふみ)
ルートマップマガジン社 取締役/
『ルートマップマガジン』雑誌編集局 編集長、上席コンサルタント

追手門学院大学客員教授、教育ジャーナリスト、『大学ジャーナル』編集部 編集委員、アロー教育総合研究所 客員研究員。2016年 ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者(学校・教育産業担当)、他学習塾業界誌の私塾界『月刊私塾界』、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員を経て20年から現職。『現代ビジネス』『週刊朝日』『サンデー毎日』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済臨時増刊』『週刊ダイヤモンド』など教育関連記事の寄稿、コメント多数。全国4,000塾、予備校(関係者20,000人)の取材達成(2022年11月現在)。
著者に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』(すべて週刊ダイヤモンド 特集BOOKS ダイヤモンド社)など。放送大学大学院文化科学研究科修士課程在籍中

【専門分野】
学習塾、予備校業界/幼、小、中、高、大、大学院入試/広報関連/社会人教育/大学3年次編入学、学士編入学試験/通信制高校、大学/各種資格試験

主に以下のような相談にのっています。

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公立小 → 開成中進学 → 現在は大学受験相談
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私立小(早稲田アカデミー通塾) → フェリス女学院中志望
● 他人と比べる癖を治したい
● 学校、塾を子どもは辞めたいといい出した
● サピックスが宿題多い → 個別指導塾へ
● ひとまず何をしたら良いかわからない。不安を和らげたい
● 塾に通っているが、今のままで良いのか
● 毎日、モチベーションに自身を管理して欲しい
● 不登校になった子どもをどうするか
● 母親自身の悩み(自分も勉強して大学に行きたい)
→ 早稲田大学、上智大学を子どもと勉強しながら目指す
● 夫婦関係
前のように穏やかな雰囲気にもどしたい。信頼関係がなくなった
● 転職したい
公務員→民間企業に
● 自身の価値について(母親)
→ 生まれてから現在までの履歴書を西田と一緒に作成中。改めて自身ではわからない価値をそこから深掘り
● 40代主婦から公認会計士になりたい。勉強を毎日見て欲しい
→勉強したノート、進み具合をチェック
● 50代主婦から大学教授になりたい
→ 大学院さがし。家事、子どもの面倒を見つつ通える大学院さがし。その後もどうするか考える
● 話しだけ聞いて欲しい(母親)
最近感動したこと、辛かったこと、悲しかったこと