はじめに

前回に引き続き、「ゼロからわかる中学受験 7か条」の6つ目をご紹介する。ごくわずかな時間でご理解いただけるようにしてあるので、ぜひご覧いただきたい。

■第6ヶ条 子どもの興味・感心を深堀りする

子どもが今やりたいこと、学校に入ってからやりたいこと、将来やりたいことを常に深堀りしておく――これが7か条の6つ目だ。

◯◯中学でサッカーをやりたい、◯◯中学のクイズ研究会に入って活躍したいなど、子どもの興味・感心から結びつけて学校選びを行い、受験勉強のモチベーションにつなげることが大切だ。

単に偏差値が高いからといって受験戦争を乗り越えられるかというと、そう単純なことではない。高い学力に慢心していると、高学年になって急成長するライバルたちに追い越されかねない。

だから、受験勉強を最後まで頑張れるように、「この学校にどうしても行きたい」という理由を見つけてあげる必要がある。子どもの興味・感心に気づけるよう、親は日頃からリビングなどの共用スペースで一緒に勉強したり、LINEでやり取りしたり、子どもとコミュニケーションを取っておこう。

こういうと、よくある質問が、「子どもがトップ校以外に興味を持ったらどうするんですか?」というものだ。

これは家庭によって判断が分かれるところだ。例えば、子どもの興味がトップ校でも実現できるものだったら、それをしっかり示してあげることが必要だ。「トップ校だったら、当初の志望校でもやれることがあるだけでなく、他のこともできるよ」といった具合に。

だが子供がやりたいことがトップ校ではできないものだった場合はどうだろう。私自身は、子どもがやりたいことを優先して上げるのをおすすめしている。それがたとえ御三家じゃなかったとしても、である。

なぜなら、子どもは、やりたいことをやっているときに一番脳が発達するからだ。中学高校という成長期に、一番成長してもらうためには、好きなことに熱中させるのが一番だ。

保護者としては、子どもに好きな中学校で勉強させてあげるため、大学までの合格ルートをデザインする必要がある。第二ヶ条でお伝えしたように、志望大学・学部・学科はどこか、どんなタイプの入試を受ける必要があるのか、其のための準備は何が必要か、などなど。

私のような進路アドバイザーは、そうしたときにお役に立てるために活動しているようなもの。ぜひ外部の専門家も頼っていただきたい。

次回: 第7ヶ条 些細なことでも子どもを褒める

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【著者プロフィール】

西田 浩史(にしだ・ひろふみ)
ルートマップマガジン社 取締役/
『ルートマップマガジン』雑誌編集局 編集長、上席コンサルタント

追手門学院大学客員教授、教育ジャーナリスト、『大学ジャーナル』編集部 編集委員、アロー教育総合研究所 客員研究員。2016年 ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者(学校・教育産業担当)、他学習塾業界誌の私塾界『月刊私塾界』、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員を経て20年から現職。『現代ビジネス』『週刊朝日』『サンデー毎日』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済臨時増刊』『週刊ダイヤモンド』など教育関連記事の寄稿、コメント多数。全国4,000塾、予備校(関係者20,000人)の取材達成(2022年11月現在)。
著者に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』(すべて週刊ダイヤモンド 特集BOOKS ダイヤモンド社)など。放送大学大学院文化科学研究科修士課程在籍中

【専門分野】
学習塾、予備校業界/幼、小、中、高、大、大学院入試/広報関連/社会人教育/大学3年次編入学、学士編入学試験/通信制高校、大学/各種資格試験

主に以下のような相談にのっています。

● 塾、学校選びがわからない
公立小 → 開成中進学 → 現在は大学受験相談
● 受験のストレスで子どもや旦那に強く当たってしまう。申し訳ない気持ちでさらにストレスがたまる
私立小(早稲田アカデミー通塾) → フェリス女学院中志望
● 他人と比べる癖を治したい
● 学校、塾を子どもは辞めたいといい出した
● サピックスが宿題多い → 個別指導塾へ
● ひとまず何をしたら良いかわからない。不安を和らげたい
● 塾に通っているが、今のままで良いのか
● 毎日、モチベーションに自身を管理して欲しい
● 不登校になった子どもをどうするか
● 母親自身の悩み(自分も勉強して大学に行きたい)
→ 早稲田大学、上智大学を子どもと勉強しながら目指す
● 夫婦関係
前のように穏やかな雰囲気にもどしたい。信頼関係がなくなった
● 転職したい
公務員→民間企業に
● 自身の価値について(母親)
→ 生まれてから現在までの履歴書を西田と一緒に作成中。改めて自身ではわからない価値をそこから深掘り
● 40代主婦から公認会計士になりたい。勉強を毎日見て欲しい
→勉強したノート、進み具合をチェック
● 50代主婦から大学教授になりたい
→ 大学院さがし。家事、子どもの面倒を見つつ通える大学院さがし。その後もどうするか考える
● 話しだけ聞いて欲しい(母親)
最近感動したこと、辛かったこと、悲しかったこと