はじめに

PremiumClubが提携している「アートオプション(運営:Art Technologies株式会社)」は、絵画など現代アートをレンタルしながら、定額で購入もできる新しいアートのサービスです。Art Technologiesが厳選したコレクションの中からアート作品をレンタルしていただき、オフィス、自宅などに気軽に導入することができます。毎月、アートオプションに関する有益な情報を定期的に配信させていただきます。

10月のピックアップアーティスト

今月は島根を拠点に活動するアーティスト、西田優花をご紹介します。

Title : 柱ⅠⅤ・ヲ、そして柱Ⅴ・オ
Size: W72.7 × H72.7 cm
Media : 土、アクリル/パネル
Price: 308,000円(税込)
Rental: 8,800 円〜 / 月額

西田 優花について

1984年京都府生まれ。2022年に島根県温泉津へ拠点を移し、東京・島根で活動しています。アーティスト・地域産品の在野研究家である西田が素材として主に扱うのは、縦漉き技法により製造される島根の石州和紙と、採取し粉砕製造した石や土、及び樹皮などを使った Bio-based Pigments(有機顔料)です。日本の風土からなる産品とそれらの生まれた歴史・地政学的背景、またそれ自体がサーキュラーエコノミーであることを重要視しています。季節や天候によりうつり変わる自然の幾通りもの姿から、人も「あり方はそのままに変化していくことが重要である」と考え、“Always There but not Always the Same.(いつもそこにあるが常に同じではない)” をコンセプトに、“Capture the Source” プロジェクトとして、裂き・揉み・つなぎ・染め・変調などの技法を用いて自然の姿をアブストラクトに表現、また素材による経年の変化を与えています。

【作品について】
日本において「自然」は、「人間を含め、山川・草木・動物など天地間の万物」と記されたのが1955年の『広辞苑』(岩波書店)であったのに対し、「1. 天体、山川草木、動物など人間社会をとりまき、人間となんらかの意味で対立するすべてのもの。2. 広義では人間そのものを含むことがある」と記述されているのが『新明解国語辞典』(三省堂/1991年)、『大辞泉』(小学館/1995年)であるとき、近代では西洋的な「人間と対なるもの」として広く認知・使用されるようになったと考えることができます。

「いつもそこにあるが常に同じではない」と言う作品コンセプトから、西田は外なる「自然」を描写してきました。しかしそれは西田にとって、その言葉の意味するところを表現するには充分ではなく、この昭和以前の捉えられ方にあるとおり「人間そのものを含む」を念頭に置いた場合の、内なるそれの描写を目指した作品です。「次から次へと紡がれる言葉、記憶」を柱Ⅳ・ヲとし、「それらを関連づけ恒常確固とする役割」として柱Ⅴ・オとして一つの画面に収めています。
日本の古典史書に語られる「もののはじまり」をリファレンスし、自然に分類される人間とはなにか、内なる自然とはなにか、を考察している作品です。

今月のおすすめ作品

「Another scene, “Summer Memories.”」

西本の作品は、人物や背景にあたる要素をデジタルツールを用いて構成(演出)し、人の関わり合いや人の動きを意識した場面を作り上げます。近作は「演出されたもの」と「演出のための装置」という視点を持ち、複数の作品(場面)を通して見ることで、一つの場面だけでは判断できなかったことや、外側の領域に広がっているかもしれない可能性を連作を制作しています。

その二つの関係は、映像制作における、ドラマや映画などの作品と、それを撮るために使われる撮影セット。舞台芸術における、観客視点で見る舞台上の演出と、舞台裏から見るハリボテや書割りなどの舞台装置です。その視点の違いには、マスメディア情報における、トリミングされフェイクニュースとされた情報や画像の前後…などに感覚的に似た点があると言います。

同一空間、近くにあるかもしれない「演出されたもの」と「演出のための装置」は、少し視点を変えるだけで見えるもの、見え方が大きく変わり、物事を多角的に捉えることの重要性を、演出された場面を通じて表現しているのです。

Artist: 西本樹生
Title : Another scene, “Summer Memories.”
Size: W40 × H50 cm
Media : 油彩/キャンバス
Price: 88,000円(税込)
Rental: 3,300 円〜 / 月額


「Beauvallon」

アイズピリは1919年パリに生まれ、2016年に逝去。彫刻家を父に持ち、恵まれた環境の中で幼少期より絵を描き始めます。17歳でパリ美術学校へ入学し、24歳でパリにて初個展を開催、26歳でサロン・ドートンヌの会員に推挙されるなど、若い頃より高い評価を獲得しています。彼の作風は、大胆なまでに単純化された筆遣いと、あふれるばかりの豊かな色彩が特徴です。アイズピリは世界中のコレクターに長きにわたり愛好され、ヨーロッパ各地の美術館に収蔵されています。日本では山形美術館や尾道市の中田美術館(アイズピリ美術館)等に収蔵されている他、ホテルニューオータニ(東京・博多)のホール壁面を飾るフレスコ画が有名です。

金縁の額装でご提供いたします。
Artist: Paul Augustin Aïzpiri
Size: H49.8 × W65 cm
Medium: 油彩 / キャンバス
Price: 770,000円(税込)
Rental: 22,000 円〜 / 月額

サービスについて

作品カタログをご覧いただき、最適な作品をディレクターがご提案します。コレクションから作品を選出し、2年間レンタルいただくと、価格の変動に関わらず、契約当時の価格の残価で作品をコレクションしていただけます。

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多様化する情報社会の中で、アートへの知識や興味は近年世界的なビジネスシーンにおいても大きな注目を集めており、テクノロジーが急激に進化した背景で Art Technologies は、未来の経済社会において“文化“という要素を増やすことを目的に、オフィス・店舗等BtoBに特化した「企業向けアートサブスクリプション事業」として、アート作品ECサービスを提供します。また、アートでの課題解決を行う関連事業として、「アーティスト支援事業」「オフィスコーディネート事業」「個人向けコンサルティング事業」を展開しています。